いちかわ について
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いちかわの歴史と想い
「いちかわ」は、徳島市の中心商店街、東新町商店街にあります。
現在は、郊外型のショッピングモールに人の流れが移ってしまいましたが、数十年前は、まっすぐは歩けないほど人が集まる場所でした。
そこで、置物や漆器など贈答品の販売を行っていたのが、私が嫁いできた時代の「いちかわ」の姿でした。
その時に聞いた話では、戦争でこの辺りは焼け野原。何もなかったところにバラックのような建物を数人で建てて分け合い、飲食店を営んだのが初めだったと聞いています。
二代目が民芸品と舶来品を売り出したのが今の「漆器蔵 いちかわ」の始まりです。
主人は、後を継ぐべく三越で漆器を専門に営業をしていました。一度は帰ってきたものの父とは気が合わなかったので、外に出て、地元の百貨店で漆器を扱う仕事に就きました。しかし、時の定めか、いつしかこの「いちかわ」を切り盛りすることとなりました。
お客様に上質のものを提供したい。
輪島塗りや、香川漆器など、上品で重厚感のあるものを取り扱い、嫁入り道具や大切な時の器など、ありがたいことに「いちかわの器なら間違いない」、そう言っていただくようになりました。そんな商売を細々と続けてきました。
ただ、商店街から人は遠のき、儲かる商売ではなくなってきました。
そして、その主人も数年前に亡くなり、私がこの店を引き継ぐこととなりました。
私にあるものは、主人の商売を手伝ううちに知り合った、木工職人や、塗師などとの人脈。
後は、主人がなくなる少し前から、店の隅で売り始めた、「遊山箱」。
「遊山箱」は、小さかったころの、無邪気さと、楽しさを思い出してくれる玉手箱です。その頃の景色や香りを自然と運んでくれます。あの頃の豊かな時間や、他愛もない会話を、今の子供たちにも届ける入り口を残しておきたい。
今の私ができる商いは、主人の残してくれた、工芸の技術品と、徳島にゆかりのある品々を届けていくこと。
それが、今を一生懸命生きる方達の何かの力添えになることを信じております。
漆器蔵いちかわ 市川 貴子
昭和57年当時の様子
外観
ご来店をお待ちしています 市川 貴子
渦潮の後はいちかわへ!
いちかわでは、遊山箱以外にも、
藍染をはじめとする
徳島の民芸品の数々。
おもてなしから普段使いまで
ライフスタイルにあった
様々な器や季節の商品を
扱っております。
プレゼントやお土産選び、
徳島観光のおりには
ぜひお立ち寄りください。
会社概要
社名
漆器蔵 いちかわ
所在地
770-0914 徳島県徳島市籠屋町1-1
TEL/FAX (088)652-6657
設立
昭和 年 月 日
資本金
1000万円
代表者
市川 貴子
業務内容
漆器 工芸品 遊山箱 販売
沿革
戦後~ 焼け野原から飲食店を営む
昭和30年代 飲食店から民芸品や舶来品の販売店へ
昭和57年 屋号を漆器専門店「漆器蔵いちかわ」に変更
(昭和58年 そごうが徳島へ)
平成6年 3代目が社長就任
平成7年 遊山箱を店に置くようになる
(雑誌等に取り上げられ、全国から注文が来るように)
平成27年 市川貴子が代表に就く
現在に至る